マメな更新ではなくなってしまったこのブログ。
久々に、最近読んだ本のなかから お気に入りの本をご紹介します。
まず第一段。
-絵本-
★★★★☆
①『おにいちゃんがいるからね』 ウルフ・ニルソン:文/エヴァ・エリクソン:絵/ひしきあきらこ:訳 徳間書店

今日、ぼくは保育園で時計を作った。
時計のハリはちょうど3時。
パパがいつも迎えに来る時間だ。
パパ、もう来てるかな。
ぼくはリュックを持って保育園の外へでた・・・。
門の外であたりを見回したけど、パパはいない。
ひとりで家に帰ってみたけれど鍵がかかっていて中に入れない。
パパとママを呼んだけど返事がない。
どうしたんだろう。
もしかしてトラックにひかれちゃったのかな・・・
ここで ぼくは ハタっと思いだした。
弟を保育園においてきちゃった!
すぐにお迎えに行こう。
だけどパパとママがトラックにひかれたことは弟に内緒にしておかなくちゃ。
ぼくが弟を守ってあげるんだ。
おにいちゃんといっても、この子もまだ保育園に通っている男の子。
ホントはまだ3時になってないんだっていうとんだ勘違いに、最後の最後まで気づきません。
弟を悲しませないため涙をこらえて必死にがんばっちゃいます。
そのがんばりが健気で 頼もしくて かわいらしくて 思わず微笑んでしまう。
パパとママが このおにいちゃんの勘違いを叱らないのがいいのよね。
よかった・・・・って ぎゅっと抱きしめている顔が ふたりともちょっと泣きそうになってるの。
心底びっくりして 心配して どうしようって大慌てで会社から飛び出してきたんだろうなぁって
いろんなこと想像しちゃいます。
このおにいちゃんは
きっと きっと どんなに大きくなっても 弟を大切に守っていくんだろうなあ。
そして
パパと ママのことも ずうっと愛していくのでしょう。
大切な 大切な 家族として
★★★★☆
②『かみさまのめがね』 市川真由美:文/つちだのぶこ:絵 ブロンズ新社

秋も十月、神無月
大きな会議を開くため、日本中の神さまたちが出雲大社に集まってくる
だから出雲の国だけは神無月じゃなく神在月(かみありづき)
出雲大社は人間たちと神さまでおおにぎわい
そこにやってきた ひとりのおじさん
彼はめがね屋さんで、毎年ここで屋台を広げているのです
お店にやってくるお客さんは いろんな神さまたち
虫の神さまに 風の神さま、
においの神さまや ハートの神さままで やってきます
それぞれの神さまにぴったりの それぞれの めがね
古いめがねで見えにくくなってたものが
くっきり見えるようになって みんなごきげん
新しいめがねを手にしたときの 神さまのことばが 楽しいの。
ふうん、神さまたちは こんなふうに 見えてるんだ~。
そして最後に分かるめがね屋のおじさんの秘密。
これが おもしろさを倍増させてるの。
このページで 「なるほどー!」 ってわくわくしちゃうはず。
めがねおじさんの不思議なめがね
わたしも ほしいなあ~
★★★★☆
③『どうぶつがすき』パトリック・マクドネル:作/なかがわちひろ:訳 あすなろ書房

ジェーンは、おとうさんに チンパンジーのぬいぐるみを もらいました。
そのぬいぐるみに ジュビリーという名前をつけて とても大切にしていました。
どこへ行くのも 何をするのも ジュビリーといっしょです。
たくさんの動物たちと仲良くなって 困っている動物がいたら 助けてあげたい
毎日 毎晩
ジェーンは お祈りをしてから 寝ました。
あきらめずに信じつづけていれば 願いごとは 必ず叶うと信じています。
ただし
信じているだけでは 叶うはずがないとも 思っています。
神様にお願いするだけで努力をしないでいたら、夢が叶うはずがないのです。
この絵本の主人公:ジェーン・グドールさんは、動物の力になりたいと心の底から思い続け
夢を 現実にすることが できたんですね。
やさしくて かわいらしい絵と あたたかい文章で
さりげなく そのことを気づかせてくれる。
あきらめない気持ちは、簡単なようで難しい。
それでも挑戦していきたい。
ジェーンのように。
ジェーンとジュビリーは、さらりとした愛らしい水彩画で描かれていますが
ところどころ、とても美しい精密画も登場します。
植物や 動物 建物など
単色の絵ですが、素敵です。
★★★★☆
④『ねこのうたたね』どいかや:文、絵 教育画劇

ねこが主人公のとっても短いショートストーリー。
どのおはなしも とっても かわいらしい。
そして どいかやさんの絵が ほんとに愛らしい。
やさしくて あたたかい パステル調の絵が
ほんわりと優しい気持ちにしてくれます。
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-絵本-
★★★★☆
①『みんなくるくる、よってくる おかしきさんちのものがたり』 おのりえん:文/はたこうしろう:絵 フレーベル館

おかしきさんちは4人きょうだい。
とっても元気な男の子。
その朝も、いつものように大賑わい。
そこへ ピンポ~ン と誰かやってきた。
こんな朝早くに、いったい誰?
おかしきさんちシリーズの4冊目です。
ホントにいつも元気いっぱいのきょうだいたち。
些細なことでケンカがはじまるのも、いつものこと。
でもその日はちょっと違ったのです。
チャイムとともにやってきたのは、小さな小さな子ねこ。
かあさんは、うちでは飼えないって言ったけど、いきなり洗面所へダーッシュ!
子ねこにノミがついてたんだって(≧m≦)
きれいさっぱりになったとき、またしても玄関のベルが ピンポ~ン!
タイトルどおり、やってくるくる どんどんくる。
みんな子ねこを連れてくる。
「どうして?」って、ふーのかあさんは疑問だったの。
どうしてみんなうちに連れてくるの? って。
その理由がわかったとき、かあさんはどんなに嬉しかったことでしょう。
どんなに温かな気持ちになったでしょう。
ひとりだけじゃない。
みんなが同じ思いを持ってくれてたんですもの。
人はいろんな個性があっていいのよね。
ふーも、まーも、いーも、うーも
きょうだいケンカはするけれど、みんないい子。
子ねこ、ずっとこの家で飼われたらいいな。
★★★★☆
②『おじいちゃんのふね』 ひがしちから:文、絵 ブロンズ新社

休みの日、かんたは早起きして湖のそばのおじいちゃんの家にでかけます。
かんたの楽しみはおじいちゃんの舟に乗ること。
釣りをしたり、甘い実がなる木の下まで行ったり、昼寝をしたり。
そしておじいちゃんのはなしを聞くのがとっても楽しみだったのです。
舟の名前は「DAISUKE」号。
おじいちゃんの名前です。
この舟は一本の大きな木で造られたものでした。
いわゆる丸木舟ってやつですよね。
昔、庭にあった大きなヒノキで造ってもらったというこの舟にはたくさんの思い出がつまっているのでした。
ところがある日、大きな嵐がやってきて、舟が壊れてしまいます。
すっかり元気がなくなったおじいちゃん。
よし、ぼくが舟をなおそう!
かんたはまだ小学生の小さな男の子。
舟を修理してくれるところなんて知るはずもありません。
いろんな人を訊ねておじいちゃんの舟を直してくれる人を探しまわりますが、なかなかみつかりません。
諦めなければきっと願いはかなう。
おじいちゃんへの思いが、かんたの諦めない心を生んだのかもしれません。
しめくくりがとてもいいの。
おじいちゃんの舟は、素敵な思い出をまたひとつ増やしたのね。
舟を修理したひげのおじいさん、粋なことしてくれるよなあ。
シブい!
★★★★☆
③『うんこのたつじん』 みずうちきくお:文/はたこうしろう:絵 PHP研究社

うんこだ!
その大きな声に、1年2組の教室はいっぺんに静かになりました。
1年2組はこれからプールの授業。
全員、着替えの真っ最中です。
みんなの視線はまさくんに集中。
その足元には、まんまるい うんこ。
みんなに見つめられたとたん、まさくんは動けなくなりました。
そりゃあそうですよね、ことがことだもの。
下手すればイジメに発展しそうなこのシチュエーション。
これを見事に愉快な話に持っていける手腕がすごい。
ゆうくんは 「すっげー! まんまるだあ!」 と言ってうんこを指でつかんじゃうし
教室にやってきたあきこ先生は 「きれい! こんなうんこ見たことない」 ってにおいを嗅いじゃうし・・・
そのあと あきこ先生が言ったひとことで、まさくんは心に傷を負わなくてすんだのよね。
あきこ先生がやった うんこの 処理法。
ナイス!
ただ、そのせいで あきこ先生は このあと大変な思いをしたでしょうけどね。
でも楽しそうだからいっか。
★★★☆☆
④『王さまがたばこをやめた日』 こばやしあつこ:絵と文/中川健蔵:監修/「子どもに無煙環境を」推進協議会:編集 遊タイム出版
あるところに、それはそれはヘビースモーカーな王さまがおりました。
朝から晩までぷかぷかと吸っているので、お城の上にはタバコの煙でできたドーナツ雲がどんよりとかかっていますた。
あまりの煙で王さまの顔も見えないほど。
召使いたちはみんな王さまの前に出るとき以外はマスクをして過ごしていました。
ある年のクリスマス、国中の子供たちを喜ばせようと考えた王さまは、クリスマスパーティーのポスターをまき、みんながやってくるのを待ちます。
ところが誰ひとりとしてやってこないのです。
タバコをぷかぷかさせながら悲しむ王さま・・・。
・・・・って、そりゃあそうでしょ。
王さまの顔が見えないくらいけむたいってことは、尋常じゃない空気なんでしょ?
そんなとこ行きたくないよー。
子供が大好きな王さまがしくしく悲しんでいると、ひとりの召使いが思いきって声をかけます。
ちょっと教訓くさいけど、かわいらしい絵と王さまの素直さが温かい気持ちにさせてくれます。
ああ、表紙絵がないからどんな絵かわからないか。
★★★☆☆
⑤『たぬきのばけたおつきさま』 西本鶏介:作/小野かおる:絵 鈴木出版
-絵本-
★★★★☆
①『いろいろ ばあ』 新井洋行:文、絵 えほんの杜

色で遊ぼう!
最初はあか。
いろいろ ばあ!
じゃあ きいろは?
いろいろ ぶにゅ!
じゃあ、あかとあおがいっしょだったら?
絵具のチューブから飛び出してくるいろんな色。
単色のときもたのしいけど、色が混ざると楽しさ倍増。
親しみやすい絵とインパクトある表現。
擬音がまた楽しいんだ。
赤ちゃんから小学生まで、幅広く楽しめそう。
ぜひ読んでみてね。
★★★★☆
②『おふとんかけたら』 かがくいひろし:文、絵 ブロンズ新社

たこさん、ソフトクリームさん、まめさん・・・。
おふとんかけたら、どうなるの?
かがくいひろしさんの発想っていつでも愉快。
どのページも 「たしかに!」 って笑っちゃいます。
お気に入りは、ソフトクリームさんとまめさん。
ほかにも、いろんなものにおふとんかけてみたらって想像するのも楽しいよね。
★★★★☆
③『チューさんのスノーレース』 山田亜友美:作、人形製作 ひさかたチャイルド

くるみのもりに住むねずみのチューさんは、物づくりが大好き。
ある冬の寒い日、家の前が雪で真っ白になりました。
こうしちゃおられない、ソリを作って遊びに行かなくちゃ。
くるみのもりのチューさんシリーズの冬のお話です。
ソリを作るってとこがチューさんらしいよね。
これまた簡単に作っちゃうんだ。
そこにやってきたのが、ハリネズミのハリーとリスのリッキー、オコジョのオリバー
チューさんは友達3人にも雪遊びの道具を作ってあげました。,br>
おはなしは山あり谷ありといったものではありません。
チューさんが作ったスキーやスノボーを使ってみんなで遊ぶといった単純なもの。
なので、話だけを楽しむつもりで読むとこの絵本の良さは見えてきません。
ソリやスキーなどはもちろん、ノミやのこぎりといった工具など細々とした物や人形たちの表情をじっくり楽しんでほしいのです。
山田亜友美さんってホントすごい!
いいなあ、こんな友達ほしいなあ
そいでもって誕生日に何かプレゼントされたりしたら感涙しちゃうよ。
★★★☆☆
④『みんなでよいしょ』 あまんきみこ:文/いしいつとむ:絵 小峰書店
⑤『ほんちゃん』 スギヤマカナヨ:文、絵 偕成社
⑥『じっちょりんのあるくみち』 かとうあじゅ:文、絵 文渓堂
-よみもの-
★★☆☆☆
①『黄泉坂案内人』 仁木英之:著 角川書店
タクシードライバーの磐田速人は、ある日「入日村」という村に迷い込む。
そこは河童や天狗などの妖たちが闊歩する不思議な村だった。
最近、黄泉の国へと続く坂を上り切れずにさまよう魂が増えてきたという。
現世に戻れなくなった速人は、この世とあの世を繋ぐタクシーの運転手として、村で出会った少女・彩葉と共に未練を残す魂を救う手助けを始めることになった。
プロットは面白いんです。
キャラもそこそこ立っているし、笑いもあれば泣かせる話もある。
だけど、それぞれの話に深みが感じられないのです。
文章の流れに引っかかりを感じて、なかなかイメージが膨らんでいきません。
未練があって黄泉の国へ行くことができない魂を成仏させる。
マンガでいえば田中メカの『
お迎えです。 
』、ドラマでいえば『
ゴースト ~天国からのささやき
』よね。


どちらも面白くて大好きな作品。
黄泉坂も同類の話しなんだけどね。
本筋以外の部分がどうも合わないんですよね。
ドラマかアニメにすると面白味が増す気がするなぁ。
-マンガ-
★★★★☆
①『駅弁ひとり旅 第5巻』 櫻井 寛:監修/はやせ淳:画 双葉社

北海道編②の巻。
第4巻の途中で再会した奈々と一緒に、道南から道東へと列車に揺られます。
この巻でクローズアップされたのは、民営化されたことによって廃線となったローカル線の数々。
70ページと71ページに描いてある国鉄時代の路線図と現在の路線図を見ると、どれだけ多くの路線が赤字路線として廃線になったかが分かります。
これを読んで、昔、北海道に行ったときに地元の人が言ってたのを思い出しました。
廃線にして、高いお金使って高速道路造るらしい。
ただでさえ交通の便がいい北海道。
誰が高速にのる? って。
郵便局も民営化によって過疎地等の郵便局が閉鎖されてしまってますよね。
たとえ利用者が少なくても、それがあることをありがたいと思っている人たちがいる。
存在してくれないと困る人たちがいる。
利益だけが優先されていいのかなあ。
-その他-
★★★★☆
①『パンダ』 岩合光昭:著 新潮社
どのページを開いても パンダ パンダ パンダ。
パンダまみれの一冊です。
特にパンダが好きじゃなくても、動物が好きなら一発でやられちゃうはず。
普段は目にすることができないいろんなポーズ満載です。
-絵本-
★★★★☆
①『そのこ』 谷川俊太郎:詩/塚本やすし:絵 晶文社
その子は
ぼくが友たちと遊んでいるとき 働いている
勉強しているとき しゃがんで地面をみつめている
ぼくは子供だから働かなくていい
お金は大人が稼いでくれる
そのお金で ぼくはゲームを買う
地球にはたくさんの国があり、都市があり、町がある。
国によって環境が違うし、それによって一人ひとりの暮らしも違ってきます。
勉強なんか嫌いだ、やりたくないという子供はたくさんいます。
でもそれ以上に、勉強したくてもできない子供たちが世界中にはたくさんいるのです。
そのことを、こんなにも痛烈に語りかけてきている。
やはり谷川俊太郎さんはすごい。
★★★☆☆
②『ゴミにすむ魚たち 世の中への扉』 大塚幸彦:著 講談社
海に捨てられたゴミ。
空き缶の中に住む小さな魚たち。
タイヤに戯れる魚やサンゴ。
煙草の空き箱や、パソコンに、プリクラ、プーさんの人形。
たくさんのフジツボに覆われた機械類。
どれもこれも、決して土に還ることはありません。
海に住む生きものたちの中には、これらのゴミと上手に共存しているものもいます。
しかしほとんどの生きものたちはこの侵入者たちに苦しめられているのです。
一人ひとりが自然を大切にする。
その気持ちが環境汚染を無くしていくのではないでしょうか。
読んでいると、ゴミと海の生きものたちが上手く生きているように感じるかもしれません。
表紙の写真も可愛らしい魚が顔を見せています。
しかし、著者が訴えたいのは正反対のこと。
この絵本の真意を手に取って知ってほしい。
★★★☆☆
③『おおきなたまご』 M.P.ロバートソン:作、絵/ささやまゆうこ:訳 PHP研究所
④『やねの上にさいた花』 インギビョルグ・シーグルザルドッティル:作/ブライアン・ピルキントン:絵/はじあきこ:訳 さ・え・ら書房
-よみもの-
★★★☆☆
①『サーティーナイン・クルーズ 第2巻 偽りの楽譜』 ゴードン・コーマン:著/HACCAN:イラスト/小浜杳:訳 メディアファクトリー
39の手がかりを探す旅に出たダンとエイミーは、並みいるライバルたちの妨害に苦しみながらも、フランクリンが残した謎を解くことに成功する。
第二の手がかりを追って、ウィーン、ザルツブルク、ベネチアへと旅を続け、モーツァルトの楽譜に隠された謎を調べてゆく。
しかし行く先々に危険な罠が待ち受けていた。
ケイヒル一族の人たちって本当にどちら様も卑怯者なのよね。
やり方が汚いというか。
だからこそハラハラドキドキと楽しめるのですが。
今回は主人公の2人もちょっと過激な行動にでました。
登場人物たちの、目的のものを手に入れるためには手段を選ばない非情さは読む人を選ぶかもしれません。
でもね、考えてみるとインディージョーンズだって同じようなことしてるのよね。
子供向けなのに・・・と思っている人は、児童書の枠から解放して読むと受け入れられるんじゃないかな。
それでもダメな人はダメなんでしょうけどね。
さて、次の舞台は日本。
どんな「日本」を描いてくれているか、楽しみです。
-マンガ-
★★★★☆
①『駅弁ひとり旅 第4巻』 櫻井 寛:監修/はやせ 淳:画 双葉社
北海道編①の巻。
最初の話までは関西編で、第2巻に出てきた洋史(10歳)が登場します。
洋史の休日を利用しての京都1泊旅行。
たった1話だけの旅だったけど、二人の絆はますます深まったみたい。
個人的に洋史はお気に入りの一人なので、また出てきてほしいな。
今度は長期間一緒に旅ができる夏休みを利用してさ。
2話目からは大阪駅で洋史と別れ、妻・優子とトワイライト・エクスプレスに乗って北海道へ。
うわ~、憧れの列車だ。
これ読んだらもっと乗りたくなってしまいました。
ひとり旅もいいけど、トワイライト・エクスプレスには誰かと一緒に乗るのがいいよね~。
後半は、第1巻に登場した雑誌カメラマンの奈々と偶然にも再会します。
なんかいいコンビだよね、このふたり。
★★★★☆
①『ガラスの仮面 第47巻』 美内すずえ:著 白泉社
みんな同じ感想でしょう・・・・やっとここまできたか。
長かった。
しかもまだまだ続きそうです。
やっと・・・やっと2人の想いが通じあったのね。
心のすれ違いが長かったぶん、簡単にはその想いに手をとることができない2人。
それもそのはず、あいだに詩織さんがいるんだもの。
詩織さんは思ってたとおり根性が悪いし底意地が悪くて好きになれないなあ。
やり方が卑怯だよね。
真澄が選んだ道が今後どうなっていくのか。
けっして低くはない壁が立ちはだかるのは当然でしょう。
このマンガ読んでいる人は、ほとんどの人が同じ思いのはず。
どうかハッピーエンドで終わって。
そして
頼むから、未完のまま終わることだけはないで!
-その他-
★★★☆☆
①『祈りの山 宝満山』 栗原隆司:著/森 弘子:写真 海鳥社
-よみもの-
★★★☆☆
①『サヴァイヴ』 近藤史恵:著 新潮社
他人の勝利のために犠牲になる喜びも、常に追われる勝者の絶望も、きっと誰にも理解できない。
ペダルをこぎ続ける、俺たち(ロードレーサー)以外には――『サクリファイス』『エデン』に秘められた過去と未来が今明かされる。
スピードの果てに、彼らは何を失い何を得るのか。
日本・フランス・ポルトガルを走り抜ける、待望のシリーズ最新刊!
以上、出版社 あらすじ より
・・・とあるので、前作までと関わりの深い話なのかなと思ったら、そうではありませんでした。
しかも、これまで長編だったこのシリーズ初の短編集でした。
老ビプネンの腹の中
スピードの果て
プロトンの中の孤独
レミング
ゴールよりももっと遠く
トウラーダ
以上6つの短編で構成され、オムニバス形式で話が進みます。
物語のはじまりは、前作 『
エデン』 のあと、パリでした。
話によっては主人公がチカだったり赤城だったりしますが、どちらも一人称なのでちょっと戸惑いました。
まあ「ぼく」と「俺」で書き分けてありますが。
赤城メインの話には石尾という新人が出てきますが、この男が癖のある人物で話をおもしろくしてくれてます。
彼みたいな損得勘定で動かない、揺るぎない「自分」を持っている人って好きです。
前の2冊が長編だったこともあり、短編という展開の早さに物足りなさを感じているうちに気がつけばこの本の最終話。
とうとう最後の話か・・・とさみしい思いで読んだんですが、
―――これはないだろう!
個人的にはすっきりしない読後感です。
この話の中のエピソードのひとつに、心の隅に貼りついてしまって、ザラザラと擦られるような不快な気持ちにさせられるところがあります。
それは、この結末を導きだすためにどうしても必要なものだったのか
別なもので表現できなかったのか。
そして、なぜここで終わるのか
どうしても問題視したかったことなのでしょうか。
だとしても
個人的には、「ゴールよりももっと遠く」を読んだあとの、未来へ期待を持った気持ちのまま読み終わりたかった。
-マンガ-
★★★★☆
①『駅弁ひとり旅 第2巻』 櫻井 寛:監修/はやせ 淳:画 双葉社
第2巻は四国・中国の旅です。
この巻で大介の旅の道連れになるのは、
四国ではクールな美女・水越美希。
中国は美希の甥っ子・洋史(10歳)。
ふたりとも最初は大介に打ち解けず冷やかな目でしたが、彼の気さくな気心に触れ、次第に心を開いていきます。
とくに電車好きの洋史にしてみれば、大介みたいな鉄っちゃんに好印象を抱かないはずないもんね。
無口でちょっと生意気だった洋史が少しずつ大介に心を許していき、別れのときには大粒の涙をためる。
人と人のふれあいって本当にいいですね。
違う目的で旅だった洋史ですが、彼にとって大切なことをもうひとつ手に入れることが出来たんじゃないかしら。
ひとり旅とはいえ、そこそこで道連れができ、どの人とも心を通わせる人情をみせてくれる。
3巻以降もきっとそうなのでしょう。
確認しなければ。
-その他-
★★★★★
①『とりぱん大図鑑』 とりのなん子ととりぱん研究会:著 講談社
買おうかどうしようか散々悩んだあげく、とうとう購入してしまいました。
マンガ
とりぱんにでてくる鳥たちを紹介してくれている1冊です。
マンガでは当然
絵でしか登場しない鳥たち。
その鳥たちを余すことなくどころか、プラスαして載せてあります。
キアゲハや
ネコアオムシの幼虫や、
へっちょだんごや
ひっつみといった食べもの、とりのなん子さんのかわいいペット・
金魚のきんちゃんとまるちゃんの写真まで見れちゃうのです。
鳥の名前+写真+解説だけなら、普通の鳥図鑑とたいして変わりはありません。
ところがどっこい、この本は
1羽の鳥にたいして1ページ~2ページを使って紹介してあり、写真はもちろんのこと、とりのなん子さんの絵も添えてあるという気配りさ。
こうやって並べてくれると、マンガのあの鳥がこれ(写真)なんだと理解しやすいですもの。
それにね、一般の解説とは別に
とりぱん的解説ってのがあって、これがまた楽しい!
鳥の写真もね、プロ任せじゃないの。
著者のとりのなん子さんとか、その従姉妹さんとか、お友達とか・・・・みんなで撮ったものの中から選ばれているのです。
(そうじゃないものもあるみたいだけど)
しかも誰が撮ったのか写真の隅っこに似顔絵が描いてあるのだ。
まさに手作り感満載でいいですよね~。
どうしようかな~と迷ってる人は、モーニングHPで一部中身を見ることができるので検索してみては。
個人的にはお薦めの本です。