★読んだ本
-絵本-
★★★★☆
①『トマトさん』 田中清代:文、絵 福音館書店
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田中 清代
福音館書店 (2006/07/05)
売り上げランキング: 69621
おすすめ度の平均:
インパクト大
夏休みの読み聞かせに、是非!
真っ赤に熟れてぽとりと木から落ちたトマトさん。
おてんとうさまがじりじりと照りつけてとっても暑い。
でもトマトさんは意地っ張り。
暑くなんかないわとすまし顔。
この本、表紙の絵で引いちゃう人がたくさんいるでしょうね。
もともと田中清代さんの絵はかわいい系とは言えず、このトマトさんはその極めつけとも思える顔で、それが
ででん!と紙いっぱいにのさばってますから。
妖怪・・・とか思っちゃったりして?
そこを
ぐっと堪えて中を開いてくださいな。
お話を読んだら絶対に印象が変わりますから。
ほっといてと言わんばかりだったトマトさんがだんだん愛らしく見えてくるはず。
トマトさんを小川に連れていってあげようとやってくるたくさんの虫たち。
細い茎ではどっしり重たいトマトさんは動かんじゃろうて。
そこにやってきたトカゲくん。
こりゃあ心強い。
大勢の友達ができたうえに、みんな協力して自分を助けようとしてくれる。
ほら、笑ったトマトさんがかわいく見えるでしょ?
★★★★☆
②『いぬおいで』 武鹿悦子:文/小野かおる:絵 リーブル
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2匹の子犬のきょうだい。
かあさんと一緒にお昼寝していたら、ちょうちょがひらひら飛んできた。
2匹はとっても仲良し。
犬好きなら分かるであろう、子犬たちのはしゃぎぶり。
犬目線の簡単な言葉と擬音が楽しいの。
ころころと走り回るやんちゃな子犬たちの姿が微笑ましくってかわいいです。
★★★☆☆
③『ぼくたちこいぬ』 かけいしんじ:文/おがわまさひこ:写真 福音館書店
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写真絵本です。
こちらは5匹の子犬のきょうだい。
庭で遊んで、母犬と一緒に公園へ散歩に行って、おっぱい飲んで、お家に帰ってぐっすり寝る。
これが子犬の日課だよね~。
好奇心旺盛だし、きょうだいたちと もつれるように じゃれあうの。
子犬ってほんとにかわいいね。
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★読んだ本
-絵本-
★★★★☆
①『1000の星のむこうに』 アネッテ・ブライ:文、絵/大木 栄:訳
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アネッテ・ブライ 木本 栄
岩波書店 (2007/03)
売り上げランキング: 160714
リサはオットーおじいちゃんが大好き。
オットーおじいちゃんももちろん、リサのことが大好き。
ふたりはいつも一緒です。
数のかぞえ方を教わったり、パチンコで石を飛ばしたり、空の星を眺めたり・・・・。
ねえ、おじいちゃん。お星さまっていったいいくつあるの?
絵がとっても好き。
元気ではつらつとしたリサが生き生きと描かれています。
優しいおじいちゃんにたくさんのことを教わったリサ。
おじいちゃんとはずっとずっと一緒にいられると思っていました。
突然やってきた別れ。
そう、これは死という別れを描いたお話です。
リサはママに訊きました。
おじいちゃんはどうしてわたしをひとりぼっちにしていっちゃったの。
いつかはやってくる愛しいものとの別れ。
死んだらどこへいくの?
どうして死んじゃったの?
小さな子供が別れに面したとき一度は考えること。
リサのママはその質問に温かい返事を返します。
一緒に数えた5本の足
2枚のとっておきクッキー
おじいちゃんはいつだってリサのすぐそばにいるのね。
★★★☆☆
②『ジェイミー・オルークとおばけイモ <アイルランドのむかしばなし>』 トミー・デ・パオラ:文、絵/福本友美子:訳
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ジェイミー・オルークはアイルランドいちの怠け者。
毎日仕事をサボってばかりいてのらりくらりと暮らしていました。
ところがある日、働き者のおかみさんが腰を痛めて寝込んでしまったからさあ大変。
困ったジェイミー・オルークは教会の神父さんに相談しようと出掛けていきました。
困った挙句、自分で働かずに神父さんに相談しようとするってあたり、ちょっとずれてやしませんかあなた。
自分で畑を耕しに行きなさいってば。
楽しようと思って本当に楽な生活を手に入れたジェイミー・オルークのお話。
これって描きようによっては腹の立つお話になりそうだけど、そこは名匠、デ・パオラ。
ユーモア溢れる愉快なものになっています。
まえがきに書いてありましたが、トミー・デ・パオラのおじいさまはアイルランド人なのでそうです。
幼い頃にたくさんの昔話を聴かせてもらったんですって。
そうか、デ・パオラの描くあの「緑色」はアイルランドの「緑」なのね。
うん、分かる。
あの豊かな緑色の草原。
遠くまで広がる大地が目に浮かぶ。
その緑の大地に巨大なジャガイモが育ったってわけね (≧m≦)
おおらかなアイルランドの昔話です。
★★★☆☆
③『けんかのなかよしさん』 あまんきみこ:文/長野ヒデ子:絵
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あまん きみこ 長野 ヒデ子
あかね書房 (2007/03)
売り上げランキング: 307163
アヤメぐみで一番ケンカをするのは、ゴンくんとテッちゃん。
毎日、毎日、飽きることなくケンカします。
そんなある日、いつものように二人でケンカしていると、いつのまにか知らない場所に立っていました。
まわりにいたはずの友達も先生もいなくなっちゃった。
見たこともないひろ~い野原にふたりっきり。
もちろんケンカどころじゃありません。
おまけにゾウの大群まで現れちゃう。
ケンカするほど仲がいいって?
確かにね。
ケンカ友達って男の子の特権のようにも思えちゃう。
あとくされのないケンカは子供のうちにたくさん経験してほしい。
ゴンくんとテッちゃんのように、いざというとき助け合えるような中になれれば最高だよね。
-マンガ-
★★★★☆
①『放課後保健室 第1巻』 水城せとな:著
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水城 せとな
秋田書店 (2004/12/22)
売り上げランキング: 7058
おすすめ度の平均:
現実と妄想
水城さんらしい
少女漫画という枠に囚われない出来栄え
高校生・一条真白は、上半身は男、下半身は女という特異な肉体を持ち、男として生きてきた。
ある日、見知らぬ校医に声をかけられ、地下にある保健室へと連れていかれる。
これが奇妙な授業の始まりだった。
夢の世界で複数の生徒とたったひとつの鍵を探し求め闘いあう。
ライバルは5人。
生徒たちは本当の心を象徴した姿となる。
それぞれが心の底に持つ闇がここでは形となって現れるわけだ。
参加している者しか知らない、鍵を手にした者だけが「卒業」できる週に一度のハードな授業。
以前読んだ『
窮鼠はチーズの夢を見る』が面白かったので、ほかの作品もと思って購入。
出版社のストーリー紹介ではどんな話なのかいまいち分からなかったので、その意外なストーリー展開に驚かされました。
そうか、秋田書店か。
サイキック系やサイコ系、ホラー系なんかも扱っているもんね。
好きだよ~、こういったダークでミステリアスな話。
線が細くすっきりしたきれいな絵なのでどろどろした雰囲気にならない。
闇の授業を受けている他の生徒は、ひとりを除いて本当の姿が分からない。
それぞれの正体は少しずつ判明していっている。
2007年3月現在、第7巻まで出ているようです。
7巻までかかってまだ卒業できてないって訳ね?
読んでみよう~っと。
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『放課後保健室 第2巻~第7巻』 の紹介と感想